● 過焦点距離とは
前述の被写界深度を利用すると、適切な焦点距離と絞り値を選択すれば、ある撮影距離からその後方すべてにピントが合うように撮影できますが、この撮影距離を過焦点距離といいます。ピントを過焦点距離に合わせると、過焦点距離の1/2~無限大まで焦点が合います。
● 過焦点距離の計算式
(a) 過焦点距離 = (焦点距離)2/(絞り値 * 許容錯乱円径)
(b) 後方深度 = (過焦点距離 * 撮影距離) / (過焦点距離 - 撮影距離)
(c) 前方深度 = (過焦点距離 * 撮影距離) / (過焦点距離 + 撮影距離)
許容錯乱円径 =フィルムや撮像素子の対角線長さ/許容錯乱円径用の定数 (1300)
(35mm版: 0.03328 、 D70: 0.02183、 EOS Kiss: 0.02097、 *istD: 0.02174、 E-1: 0.01731)
例1) 35mm判カメラで焦点距離50mmのレンズを使用、F値を2.8で撮影。
過焦点距離 = (50)2/(2.8 * 0.03328) = 26828.6 = 26.8m
後方深度 = 撮影距離を過焦点距離に合わせた場合 = 無限大
前方深度 = 撮影距離を過焦点距離に合わせた場合 = 過焦点距離 / 2 = 26.8m / 2 = 13.4m
——> 結果として、ピントを過焦点距離である26.8mに合わせた場合、その半分の13.4m~無限大の範囲でピントが合います。
例2) Nikon D70で焦点距離50mmのレンズを使用、F値を2.8で撮影。
過焦点距離 = (50)2/(2.8 * 0.02183) = 40900.46 = 40.9m
後方深度 = 撮影距離を過焦点距離に合わせた場合 = 無限大
前方深度 = 撮影距離を過焦点距離に合わせた場合 = 過焦点距離 / 2 = 40.9m / 2 ≒ 20.5m
——> 結果として、ピントを過焦点距離である40.9mに合わせた場合、その半分の20.5m~無限大の範囲でピントが合います。
http://kintarou.skr.jp/sanpo/panfocus.htm#LblKasyoutenn
D300Sのとき(DXフォーマットの時)の過焦点距離
24mm f2…13m
f4…6.5m
35mm f2…28m
f4…14m
(via flmlips)
(via otsune)